**** 心の友達(ウラシク) ****
朝目覚めると憂鬱な気分になる。
それでも母親を心配させたくなくて学校へと向かう。
自分には友人と呼べる人はいない。
ユラ生徒会長はよくしてくれるけど…。
廊下を歩けば視線が絡み付いてくる。
今日も狩られるというサインだ。
足早にその場を立ち去り、空き教室入って鍵をかけ膝を抱えて蹲る。
なんで自分だけが…。
何もしていないのに。
目を上げて膝を見ると青痣だらけで苦笑しながら、
母親に必死で転んだだけだと 言っていたことを思い出した。
よく考えればすぐに見抜ける嘘なのに。
自嘲気味に笑って立ち上がると教室の窓から身を乗り出す。
ここから飛び降りれば楽になれるだろうか?
窓枠の上に座り下を見下ろすと大した高さではないようだ。
こんなんじゃな…と思い、屋上へ向かった。
扉を開けると少し冷たい風が頬を撫でる。
フェンス越しに下を見ると十分な高さに見えた。
ここなら確実に死ねると思い、フェンスを乗り越えて向こう側に立つ。
目を閉じて上を向き前に体重を預けると体が浮くような感覚がした後に
頭からまっ逆さまに地面へと吸い込まれるように落ちた。
衝突したと思ったが誰かに抱えられているような感触がする。
人間とは違う冷たい肌の感触。
ゆっくり目を開けると、見たことのない姿をした男に抱えられていた。
「どうして…」
と呟くと
「オマエ死ヌ、俺困ル」
と言われ
「なんであなたが困るんですか?」
と聞くと
「オマエ俺ノ宿主」
と訳のわからないことを言われる。
意味が分からず首を傾げると僕を下ろし
「コレカラハ一人ジャナイ」
ときつく抱 き締められた。
よくわからないが僕はもう一人じゃないらしい。
「ありがとうございます」
とはにかむと
「俺、ウラアシタカ。用アレバ呼べ」
と言って消えた。
突然のことで驚いたがすぐ後に
「俺イツモオマエノ中イル」
と頭の中に声が響い てくる。
再び
「ありがとう」
と呟いて前を向いて歩き出す。
もう一人じゃない。
その言葉が嬉しかった。
僕にたった一人の友達ができた瞬間だった。
*********あとがき*****************
ドッペルパート2ですね。
展開がありえませんね(死)
自殺させようとすんな自分!みたいな(痛)
これでもシークファンなんですよ?
最近浮気気味ですけど(ダメじゃん)
こんなんしか書けませんからぁ!残念!!(パクるな)
いつもこんなお目汚しのヘボいショボい薄汚れたようなもんを読んでくださって
る皆さん!
ほんとに感謝します(礼)